いつも私の機材ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
さて、twitter経由でこのブログを知った方は既にご存知でしょうが、僕は2017年の2月から1年間、台湾に留学して中国語を学んでいました。
このブログを見ていただいている方に、台湾に渡航歴のある方、台湾の音楽シーンや台湾のミュージシャンが好きな方がどの程度いるかはわかりませんが、数回に渡ってそんな台湾の(と言ってもほとんど台北で過ごしているので、主に台北ですが)楽器屋や音楽についてのまとめをご紹介したいと思います。
台湾の経済事情と、機材事情
まず台湾人の平均月収は13万円ほど、コンビニの時給が約600円ほどと、日本に比べるとやはり賃金は低いです。
経済格差もあるので、若くして成功、または資産家の家庭で育ったような子は若いうちから高級外車などを乗り回し(この辺は日本とそう変わりませんね。)、僕の台湾人の友人で、英語が話せて日本語も検定を受けるレベルの人でも月収は10万円ちょっとだったりします。
その割には日用品や家賃などは決して安くはなく、生活費に相応にお金がかかるのもあってか、アンプやエフェクターなどを揃えている人はそれほど多くもなく、弾き語りやソロギターなど、それ一本で完結するアコースティックギターをプレイする人が多いです。
ライブハウスやスタジオも日本の大都市に比べると数が限られていることもあってか、演奏する場もあまりないような印象を受けました。
ですので、バンドをやっている人は居ないわけではないものの、日本ほど数は多くないと思います。
台湾でギターを買ってみた
僕自身も台湾に渡航する際、持っているギターを一緒に連れて行こうと考えたのですが、「せっかくだから台湾で何かギターを買おう」と思い、「もしかしたら同じものでも日本より安く手に入ったりしないかな?」と思っていました。
大きな勘違いでした。
とはいえ、日本で手に入るメジャーなブランドの機材、例えばBOSSやフェンダーの製品などはこちらでもある程度手に入ります。
僕が廻った台北市内の楽器屋で見かけた、日本でも見かけることの多いメジャーなブランドは、
ギター
・Fender Japan
・Fender USA
・Fender Mexico
・Gibson
・Epiphone
・Gretsch
・Ibanez
・ESP(EDWARDS、LTD、Grass Roots含む)
・Taylor
・Martin
・CORT
エフェクター
・BOSS
・MXR
・Digitech
・Electro-Harmonix
アンプ
・VOX
・BLACKSTAR
・Marshall
・Fender
・ORANGE
・Ampeg
・Roland
・ダダリオ
・エリクサー
・アーニーボール
あたりでした。(代表的な物を挙げましたが、他にもありました。)
単純に人口が日本の6分の1しかいない事もあり、入荷本数が限られるのか、関税があるからなのか、例えばエピフォンのギターは、小売価格ではなく、メーカーが指定した定価です。
例えばこのエピフォン・カジノですが、日本で新品を買うと大体5~6万円台でしょうか。
しかし、台湾では新品で日本円にして定価とあまり変わらない、約8万円。
日本のハードオフのような全国展開のリサイクルショップも存在しない上、日本も含めて台湾から見た海外の中古ギターを取り扱う楽器屋さんもほぼない(またはあっても日本の同製品より高い)状態です。
他の機材も日本と比べると、軒並み高いです。物によっては、こちらでの中古の値段が日本での新品価格とそう変わらない事も。
中古はどちらかというと個人売買やネットが主なのか、ヤフオクなどで取引している人も居るそうです。
そのため、日本や海外製と比べると比較的安価な台湾製のギター(メーカーや特色については別記事でご紹介します)を買う子や、そもそも自前のギターではなく、大学のギター部などでは部として持っているギターをシェアしている子もいました。
台湾製の小物などは比較的安く、結構しっかりとしたマイクスタンドが2000円切っていたり、ハーモニカホルダーは6~700円ほどでした。
また、ギターではなくもっと手ごろな価格で楽しめるウクレレをやっている人をよく見かけます。ウクレレ専門店もありますし、大学でもウクレレ部があるほど。
今回が初の海外渡航だったのですが、これだけ近い台湾ですら差がある事で、日本は楽器を手に入れる上でとても恵まれた国なんだなと思いました。
他に、日本のアマゾンで買って台湾に発送した電池駆動で動くVOX MINI5、
SONYのダイナミックマイク、そして充電池などを使用し、マイクスタンドはこちらで購入しました。
次は主に台北市内の楽器屋さんについてご紹介します。