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前置

 

2019年、4月半ばから5月の半ばまで、ヨーロッパを1ヶ月間旅していました。

そもそものきっかけは、前年(2018年)の秋から始めていた就活が4月に終わり、就職が決まったことでした。

以前のコラムで台湾に一年間留学していたことについて書きましたが、帰国後は台湾時代にやれなかったこと(レコーディングやデザインやその他諸々)をやりたくて、いろいろとやりつつ、台湾への資金稼ぎのためにお世話になった派遣先に戻り、働いていました。

アルバムのように形になったものもあればならなかったものもあり・・・。

その合間を縫って中国語の試験を受けつつ、そろそろ就職もしなければな・・・。というのが、2018年の秋。

そして決まったのが2019年の春。

契約期間の絡みもあり、派遣の終了日と次の就職先のスタートが1ヶ月開くことに。

「1ヶ月暇とかどうしよう・・・。レコーディングも限界あるし、うーん、バイトでもするか・・?」

と考えていたところ、派遣先で仲良くなった兄ちゃんに「やったね、海外いけるじゃん!」とさらっと言われました。

この兄ちゃん、中学時代にお父さんの仕事の関係でイギリスはロンドンに数年間住んでいたこともあり、また海外(特にヨーロッパかアメリカ)に行きたい僕は憧れを持って、イギリスでの生活についていろいろ聞いていたのでした。

そんな彼にさらっと「海外いけるじゃん!」と言われ。

「あ」と。

確かあれは4月頭。

契約期間は25日までだったのですが、残っていた有給を使いきり、勤務は18日までということに。

行き先

アメリカにも憧れはあったんですが、世界情勢的にも面白そうなのはヨーロッパかなということで、ヨーロッパへ。

まず行きたかったのは、セルビアやコソボなどの旧ユーゴスラビア圏。

きっかけは・・・2chのまとめスレで読んだ、「戦争の体験談を語るわ」というまとめ。

戦争の体験談を語るわ【その1】 – 2chまとめ・読み物・長編・名作/2MONKEYS.JP 

その後、父がファンで僕も昔からたまーに読んでいた、報道カメラマンの宮嶋茂樹氏の「空爆されたらサヨウナラ」という、90年代後期の旧ユーゴスラビアの内戦とNATOによる空爆ルポを読んだのと、図書館でたまたま見つけた「パンと野いちご:戦下のセルビア 食物の記憶」(2019年、紫式部賞受賞)という、セルビアの人たちがあの戦火の中、どういう食事をしていたのかという本を読んでいたことから。

「どうして民族紛争が起きたんだろう?」

「これから多様なルーツの人がどんどん増える日本でこれは起きうるのか?」

ということを考え始め、まずセルビアやコソボに行ってみたい、と。

 

 



他にも、ビートルズやストーンズ、ボウイ、ピンク・フロイド、クイーン、ストーン・ローゼズからオアシス、リバティーンズなどなど、憧れのアーティストたちが多数いるイギリス、影響を受けたデヴィッド・ボウイが住んでいたベルリン、ビートルズがセミプロ時代に主戦場としていたハンブルグ、芸術の都パリ、そして人生で一度は行きたいなーくらいの憧れの地だった、アイスランド

せっかくのチャンス、この辺りも廻ってみたいなと思い、長期旅行として準備を進めることに。

実際、1ヶ月近い旅程、始めて行く海外旅行(台湾は住んでたので旅行ではない気がする)、情報があまり無い場所(特に旧ユーゴ)という条件にも関わらず、準備期間は約二週間しかなく、仕事以外の時間は全て物の調達やチケットなどの手配といった準備に充てる羽目に。

準備編は明日・・・。