斉藤和義とは
20年以上の長きに渡り活動し、熱狂的なファンも多い斉藤和義。
それまでも実力派ミュージシャンとして人気を集めていましたが、07年ごろから一気に支持を集め、11年には「家政婦のミタ」主題歌の「やさしくなりたい」で大ブレイクを果たしました。
そんな彼の機材はやはりビンテージモノが多いイメージです。
※手元の資料が2010年時点、ツアー「月が昇れば」のものがベースなので、今とは変わっている可能性があります。ご了承ください。他のアーティスト同様、斉藤氏もギターコレクターであり、全ては書ききれないので代表的な物を中心に挙げていきます。
GUITAR
・Gibson Kazuyoshi Saito Signature Model Les Paul Antique Gold
本人の希望を完全な形で叶えた斉藤和義のシグネイチャーモデル第二弾。
レスポール・ゴールドトップにP-90一発という、レスポールとレスポールJrをかけあわせたようなモデルになっている。ネックはヒールレス加工。
・Gibson Kazuyoshi Saito Signature Model KS-330
ギブソン、ES-330を斉藤和義仕様にした初のシグネイチャーモデル。
斉藤が敬愛するビートルズのメンバーが愛用したエピフォン・カジノのギブソン版ともいえる。
同じくP-90が搭載されている。
・Gibson J-45
斉藤の代名詞とも言えるアコースティック・ギター。68年製、96年製、01年製の3本と、シグネイチャーモデルを所有。全てエボニーカラー。68年製はビンテージ、01年製はカスタムショップ製。
フィッシュマンのエクリプス・マトリックス・ブレンドを搭載。
・Gibson Les Paul Gold Top
複数所有しているが、これはゴールドトップの53年製。ペグとトラスビーズ・ブリッジは交換されている。
とても状態が良いという。この頃のレスポールはハムバッカーではなくP-90が搭載されていた。
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・Gibson Les Paul
ギブソンとのエンドース後にプレゼントされたというオールブラックのカスタムショップ製。カッタウェイ処理が施されている。
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・Gibson Les Paul Jr.
タバコサンバーストのヒスコレ06年製。PUは63年製のP-90に交換されている。
・Fender Telecaster
シャーウッドグリーンカラーの67年製テレキャスター。ノブがソンブレロノブに変わっている。
・Fender Telecaster
レッドフィニッシュの78年製。ペグとPUは変わっている。ノブはグリーン同様ソンブレロノブに。
・Navigator Custom made telecaster
ESPのビンテージを扱うブランド、Navigatorのテレキャスター・タイプ。シンボディ。もともとはサイケ柄だったのを自分でホワイトフィニッシュにし、ピックガードも自身で製作、取り付け。
・Fender MusicmasterⅡ
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フロントPU一発のスチューデント・モデルとして発売されたモデル。66年製。ムスタングのベース・モデルとなった。現在でもヴィンテージが安価で手に入る。
・Epiphone CASINO
ビートルズの使用で有名なカジノ。00年製となっているため、日本製か韓国製だろう。セミアコだがセンターブロックがない。エボニーカラー。
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・BEFFNICK BRACE WORK Sex-Ln
日本のベフニックというブランド。斉藤がボブ・ディランが使用していたニック・ルーカスモデルを参考にベフニックにオーダーしたもの。エレアコ。
・GIBSON J-35
04年のカスタムショップ製。J-45の先代モデル。もともとは1938~40年に製作されていた。
EFFECTOR
・BOSS LS-2
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ラインセレクター。
・BOSS RE-20
往年のローランドのテープエコー、RE-201をモデリングで再現したスペースエコー。
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・Electro Harmonix Holy Grail
リバーヴ。Nanoではなく古いものを使用。
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・Electro Harmonix Small Stone
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初期のもの。エレハモのフェイザー。斉藤はピッチシフターとして使用。
・SUPPA TONEBENDER
赤いファズ。友人に製作してもらったという。
・Ibanez Tube Screamer
定番のオーバードライブだが、改造してある。
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・Line 6 RELAY30
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定番で安価なワイヤレス・システム
・BOSS TU-2
チューナー。
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エフェクターボードを二つ使用しており、左側は上の通り。右側はBOSS LS-2、EH,Holy Grail、BOSS TU-2。
AMP
・Marshall MKⅡ/1960AX
90年代のリイシュー版。キャビネットはサランネットの1960AX。
・MATCHLESS DC-30
きらびやかで芳醇なドライブトーンが特徴のDC-30 。浅井健一も使用。30Wなのにすごく重い。そして高い。
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・Fender Twin Amp
94年に登場した、王道のフェンダーアンプサウンドを継承したツインアンプ。12本の真空管と独立2chを備える。
- ・VOX AC30HWH
90年代に発売されたVOX。リミテッド・エディション。
アコギと箱物(セミアコやフルアコ)使用時に使用。
・THD Hot Plate
アンプの出力を抑えるアッテネーター。ライブでは楽曲によりアッテネートを切り替えていた。
ETC
・HOHNER Marin Band
10穴ハーモニカ。木製のもの。
・Roland V-Piano
「映画監督」「君の顔が好きだ」などで使用されたローランドのモデリングピアノ。モデリング技術が高いこともあり、値段も高い。
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・SHURE SM58
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定番のシュアSM58、ダイナミックマイク。
弾き語りの曲はアコギで。そもそもJ-45自体があまり高くはないので、入手するもの悪くないかもしれない。
アンプはチューブ、それも歪まないタイプか、チューブアンプのクリーンチャンネルにオーバードライブで歪みを作る。ギターは曲によりけりだが、最近の斉藤の嗜好的にはP-90の載ったギターがいいだろう。