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ジョニー・ラモーンとは

The KKK Took My Baby Away – The Ramones

1970年代にデビューし、3コード、革ジャン、マッシュルームカット、ボロボロのジーンズ、スニーカーという出で立ちで登場し、それを96年の解散まで貫いたラモーンズ。

エアロスミスのようなメジャーバンドを目指しながらも、そういった形の商業的な成功を得ることはありませんでしたが、毎年のようにツアーに明け暮れ、解散間際のツアーで訪れたアルゼンチンにおいて単独でスタジアムライブを行うなど、今も熱烈なファン、そして数多くのフォロワーが彼らの影響を受けたと公言しています。

彼らが居なければザ・クラッシュもセックス・ピストルズも、ニルヴァーナもグリーンデイもレッド・ホット・チリ・ペッパーズも、U2やストロークスも、存在しない、または違う形になっていたのではないでしょうか。

20年間という長い間活動したバンドなので、メンバーチェンジも多少ありましたが、結成から解散までボーカルのジョーイ・ラモーンと共にラモーンズを引っ張ったギタリストのジョニー・ラモーン、彼の機材に迫ってみたいと思います。

材はとてもシンプル。エフェクターを使わず、アンプに直結。そして、マシンガンのような高速ピッキングが特徴。

再現するなら

アンプ直結のため、再現自体は難しくはないです。

ジョニーはモズライトのセンターにセイモアダンカンのミニハム、リアにディマジオのシングルコイルFS-1を載せていましたが、フロントはカットされていたので、とりあえずリアのFS-1を載せるのが良いでしょう。

ギターは、おそらくストラトでも良いと思います(ジョニー本人も使用して居た事があるので。)

モズライトのジョニーモデルも手に入るなら良いと思いますが、手軽なのはストラトでしょう。

アンプはマーシャル。セッティングは後述してあります。


GUITAR

・Mosrite The Ventures Model 「MARKⅡ」

ジョニーの代名詞とも言える白いモズライト。64~65年製で、元々はベンチャーズモデルの廉価版だったそう。

ジョニーはこれを50ドルで購入し、トレモロ・ユニットを外しストップ・テールピースに換装。

ピックアップはセイモア・ダンカンのミニハムバッカー、リアはディマジオのFS-1。フロントは配線されていないため、事実上リアのみ鳴らしている。ペグはグローバーのロトマチック・ペグ。

デビューから解散まで使用され続けたため、解散間際には打痕だらけで、ボロボロとなっていた。解散後はパール・ジャムのエディ・ヴェダーに譲られ、今も大切に保管されている。

そもそもが廉価版だったため、ほとんど生産されずに(25本)販売が終了。現在は見かけることはほぼない。

諸般の事情により、フィルモアと黒雲(生産受注)のニ社からコピーモデルが販売されていたが、現在はフィルモアは生産を止めている模様。極稀に「ジョニー・ラモーンモデル」が中古やオークションに出ることもある。シェクターからも販売されていた時期がある。

DiMarzio Pickups DP110 FS-1 DiMarzio Pickups DP110 FS-1

 

7,128円
楽天

Mosrite The Ventures Model MARK Ⅱ

同タイプの青。1stアルバムではピックアップは無改造、トレモロ・ユニットが付いていたようだが、やはりその後テールピースに換装された後、盗難に遭ってしまった説、ステージで破壊した説がある。

・Mosrite

タイプは不明だが、サンバーストのモズライト。弦が切れた時のためのサブとして用意してあったそう。
ごく初期に使用されていた。

 

・HAMER Double Cutaway Model

一時期使用していたヘイマーのギター。リアがシングルコイルに交換されている。
2016年にオークションに出品された。

Rickenbacker 450

70年代後半に一時期使用していたリッケンバッカー。1966年製で、やはりリアはシングルに交換されている。2015年にオークションに出品された。

・Fender Stratocaster

ごく初期に使用していた
オリンピック・ホワイトでメイプル指板。
ラージヘッドだったようなので、70年代の現行品だろう。
別の不鮮明な写真ではブラックフィニッシュでメイプル指板のストラトをしている物もあるが、詳細は不明。

AMP

マーシャル。キャリアを通してマーシャルを使用していた。

前期はSuperlead、後期はJMPやJCM800を使用し、BOSSのTU-12をチューナーとして採用していた。

セッティングはBASS 5、MASTER 8、その他は全部10。マーシャルであれば比較的似た音は出せるだろうが、JVMやJCM2000のようなへヴィに歪むモダンアンプはゲインに注意したほうがいいかもしれない。


EFFECTER

無し。チューナーはBOSSのTU-12を使用。

音としてはシングルコイル+マーシャルのゲインサウンドだと思う。

本人も使用していたストラトキャスターでも音作りは可能だろう。可能であればディマジオのFS-1を載せると更に近づけると思う。