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前作、「THIS IS FOR YOUR CHILDHOOD」の続編。

前作が無垢な幼年期で、見るものや聞くもの、触れるものが純粋に楽しかったということを込めて作ったアルバムで、音的にもポップでローファイな雰囲気だったのに対して、今作はそこから少し成長し、少年期を描いた。

少年に成長するというのは、それまで考えなくてもよかったこと、しがらみ、そして死を見つめる最初の時期。

その中で、どうしようもない事や見たくもないもの、そこからの逃避は多分誰にでもあって、それを経て大人になっていく過程。

最もテーマとして大きくあるのは、「無力感」と「死」だと思います。

先輩やお世話になっていた人の死などが相次いだこと(「オレンジカゲロウ」・「クイナ」)、旧ユーゴスラビアのエリアの歴史を調べ、その後ヨーロッパを放浪し、実際に旧ユーゴ圏にも行って感じたこと。(「Can You Hear Me?」)

無力感(「you don’t know」・「Should?」)や、逃避(「Cherish?」・「Before the This Dawn」)など。

 

音は浮遊感のあった前作の雰囲気から、やや生々しさが増したと思う。

アートワークは今まで自分で作成していましたが、今回は友人でベラルーシ出身のSnezhana Krotにお願いしました。
今まで作詞作曲からアートワーク、曲順など、リリースまでの全ての過程を自分だけで作っていたため、初めて他人の要素が入ることに。
自分にはない発想とアートワークを書いてくれたため、非常に刺激的でした。

今作まででこのオルタナティブの路線は一旦中断し、次作は別の作風にする予定。