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目覚めた。

寒い…ロビーに行くと、かなり強めに雨が降っていた。

洗濯機を回し・・・たいのだがこの洗濯機、書いてある言葉もセルビア語で、古くてよくわからず、説明書もなく、結局YouTubeで動画を見て使い方を覚えた。

雨が少し止んできたのを見計らって街を散策する。

「駅…あれ、レールがない?」

人も少ないし…その横にバスターミナルがあった。

後から調べたが、2018年で既に駅は新設された方に役割を移し、ここは博物館になるとか。

てっきり、空爆で破壊されてそのままなのかと…

古着屋をちらほら見つけたり、飯の安さに感動した。ローマのほぼ、1/3でパンやサンドイッチが買える。

ホステルのすぐ近くに市場があり、パイを買って食べた。55セルビアディナール。

カスタードとブルーベリーのクリームが乗ったパイだったが、とんでもなくうまかった。

今まで食べたパイの中で、一番サクッとした食感だった。

感動してレジのお姉さんにその旨を伝えたほどに。

セルビアディナールはほぼ日本円と数え方が同じなので、計算も楽だった。

唯一キツかったのは、持ってきたSIMがセルビアでは対応しておらず(これはコソボ以外の旧ユーゴ圏は全てそうだった)、wifiのみの通信手段しかなかったこと。

一旦戻り、洗濯機が終わっていることを確認した。

乾燥機能とかあんのかな?と思っていじってたら、動き出した。

水が出てきた。

・・・終わった。

諦めて2度目の散策。

古着屋を見た。値段は安かったが、サイズが合わずやめた。

90年代に各地から贈られた物もあったのか、良いものが多いように感じた。

ベオグラード要塞や賑やかな通りなどを歩く。

そして、NATOが落とした爆弾で破壊されたビルがそのまま残されていた。

これはキツかった。

街の他の部分にほとんど戦争の跡が残っていない事もあり、際立って異質さが目立った。

色々な意見はあるが、一つだけ言えるのは、こんな市街地に、間違いなく爆弾が落ちた、という事実。

寒気がした。

常時セルビア兵が見張っており、そそくさと写真を撮って立ち去った。

 

その後、ギターショップ(やたらメタルギターが多かった)やカレメグダン要塞などをふらついた。

とても気持ちの良い天気で、目的もなくブラブラ歩いていても楽しめた。

携帯の充電も無くなりかけ、一旦戻る。

ダラダラと調べ物をし、予定を考えていた。

セルビアからコソボ入りは何かとトラブルが多いという話で、隣国のスコピエという街を経由していく事も考えたが、ベオグラード在住の日本人の方にTwitterで相談すると、1日6便も出てるし、行けると思う、と。

駅にチケットを買いに行く。どこで買えばいいのかわからない。

しかし、なるべくプリシュティナ 行きとは言いたくない。

セルビアはコソボを国として承認していないためだ。

しかしそうも言っておられず、窓口に聞く。

が、国内バスのカウンターだったため

「あっち!こっちじゃない!」と怒られた…。

国際も国内も書いてないやろが!

とりあえず「あっち」に行くと、「隣の建物」と言われる。

たらい回しである。

結局なんとか買えたが、苦労した…気も使った。

5時ごろホステルに行くと、フィジーから来たおっちゃんや、中国人のおっちゃんが居て、なんとなく話す。

その内、二人がロビーに置いてある壊れたソファを直し始めた。

 

晩御飯をどうしようか考えていて、せっかくだからセルビアの伝統料理でも食べに行こうと店を調べていたが、何故かスタッフがサッチというセルビアの肉じゃがのような物を持ってきた。

見ていると、食べていいよ!と言われたので、有り難く頂くことに。

すこし酸味がある?感じだったが、日本の肉じゃがに似ていた。

肉は羊とヤギ。ホロホロに煮込まれ、非常に美味かった。

その後出かける気にもならず、他の人たちとなんとなく談笑。

明日のことも考え、早めにシャワーを浴びて就寝。