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目は自然に覚めた。

充電することすら忘れていたスマホを見ると、5時過ぎ。まださすがに暗く、カーテンなどの仕切りもない部屋なので7時まで充電しながらダラダラした後、シャワーを浴びた。

実質二日ぶりの風呂で、疲れ切った頭や酷使して火の出そうな目を潤した。

荷物をホステルに預けてチェックアウトし、中央駅で昨日の友達を待つ。

その間、夜に立つローマの高速鉄道のチケットと、ユーレイルパスの有効化を済ませておいた。

後1時間ほどとLINEがきた直後である。

「犬と一緒だとケージに入れなくてはならなくて、今ケージ持ってきてなくて…乗れない、行けない。前はこんな事なかったのに…駅員に食い下がってもダメだった」

合 掌。

元々、昨日がドタキャンの時点で半分どうでもよくなっていたので、もう怒りも何も無く来れないことを確認し、一人でふらつく事に。

その時点で14時、

ローマ行きの電車は18時発だったので、荷物をホステルに回収する時間を考えても、めちゃくちゃ、暇だった。

とりあえず神殿であるドゥオーモに行く事に。

地下鉄で1日チケを5ユーロで買い、フラフラと向かった。

出口を抜けて地上に上がると、もう目の前に巨大な建造物が見えた。

かなり並んでいることもあり、迷ったが周辺をぶらついたのみで終わった。

そしてイタリア、飯が高いのである。

物価そのものも高いが、コンビニすらないので、街のサンドイッチやパン屋に行っても、一個400円とかがザラ。

結局、マックに行った。

というのも、イタリアのマックは他国とはやや異なり、材料の6割をイタリア製にし、雇用も生み出しているという(地元からは進出への反対が結構あったらしい)

イタリア滞在中は使うこともなかったが、コイン式のトイレでは無く、普通に日本と同じタイプ。

それゆえ、並んでいた。

注文自体は中の電子パネルで終わらせることができ、カードなら電子パネルに付属している機械で、現金ならカウンターで支払い。

イタリアは健康のためかサラダ押しらしく、水、ハンバーガー、サラダと注文した。5ユーロほど。

観光地でわざわざマックに来るアジア人が珍しいのか、地元民にジロジロ見られた。

結局、なんやかんやと時間は過ぎていった。

5時ごろに宿に荷物を取りに行き、オーナーに挨拶をして中央駅へ。

ミラノ中央駅の発着場は本当に大きく、しかも横並びなので、ダーーーット走って確認し、乗り込んだ。

約3時間、ウトウトしながらローマへ。

ローマは既に21時過ぎ。

中央駅からホステルの最寄りまで移動したのだが、ローマは2泊する予定だったのでとりあえず乗り放題切符を購入。24Hだったから確か7ユーロ。

最寄りのbolognaからは徒歩。20時過ぎまで明るいローマも、既に日は暮れていた。

人気のないエリアで、不安を感じながらもホステルへ。

チェックインし、シャワー浴びて明日の計画を考えてたら、同室のベトナム人のにーちゃんが話しかけてきた。

色々話して、最後に

「バチカン美術館、2時間待ちだったよ!がんばれよ!」

何を。

何をがんばれと…

そんな感じのまま、ローマ初日は眠りに落ちたのであった。